兼定 友喜美

企業の声を国へ届ける。
世の中へ影響を与える
やりがいのある仕事。

産業政策第二部

2021年入所 一般職員

兼定 友喜美 KANESADA YUKIMI

インタビュー

中小企業の実態に則した雇用・労働政策の実現に向けて

産業政策第二部に所属し、雇用・労働分野に関する政策提言活動に携わっています。一口に雇用・労働政策と言っても、最低賃金や労働条件、人材育成、女性・外国人材・高齢者等の多様な人材の活躍など、政策・制度は多岐にわたります。政府も毎年、雇用・労働政策を重点政策として掲げており、頻繁に法改正される分野のため、対応に苦慮する中小企業が多いのが実態です。そうした状況を踏まえ、政府が新たな政策を打ち出したり、制度を見直したりするタイミングで、中小企業の実態に即した意見を政府審議会で主張したり、要望書を提出したりしています。 具体的には、私は中小企業の声を集めるための企業向け調査の実施や、企業経営者で構成された会議の調整・運営、審議会での発言原稿や要望書案の作成に携わっています。
また、法改正内容や企業の好事例の周知のため、チラシ・パンフレットや事例集の作成も行っています。

インタビューの様子

世の中へ大きな影響を与える仕事に携われる達成感とやりがい

日商では中小企業の課題をつかみ実態に即した政策提言を行うために、企業向け調査をよく実施しており、私は2年目下期に「最低賃金および中小企業の賃金・雇用に関する調査(2023年3月28日公表)」を担当しました。
この調査は、社会的に賃金引上げの機運が高まる中での調査実施・公表だったため注目度が例年以上に高く、いつもは4月に公表しているところ、社会の動きを受けて公表時期の前倒しを行うことになりました。
例年よりも短期間で集計作業や公表資料の作成を行う必要がある一方、公表資料の誤りは許されないため、公表まで緊張感があり大変でした。しかし、調査結果の公表後、テレビ・新聞などの様々なメディアに多数取り上げられているのを見て、自身が携わった調査の影響の大きさに驚いたとともに、達成感とやりがいを強く感じました。

インタビューの様子

ジョブローテーションや出向を通してキャリアの幅を広げたい

今年度から新たにこれからの労働政策のあり方に関する懇談会を立ち上げ、長期的な視点で経営者の皆様にご議論いただいています。
人手不足が企業規模問わず大きな課題となっている中、「中小企業はどう変革しないといけないのか」「変革するためには企業として何に取り組めばいいか」「政府・行政にはどんな支援・制度を求めるか」等、難しいテーマではありますが、毎回たくさんの示唆に富んだご意見をいただけるので、私個人としても大変勉強になっています。
次年度以降、懇談会では労働政策の面から「中小企業の変革が進むようどう働きかけていくか」についてメンバーの皆様と検討していく予定ですが、私自身も中小企業の様々な課題を解決し、変革に向け働きかけられる人物になれるよう、今後はジョブローテーションや出向を通して様々な経験を積み、キャリアの幅を広げていきたいと考えています。

プロフィール

プロフィール

兼定 友喜美

同志社大学法学部卒業。会社法ゼミに所属し、コーポレートガバナンスの在り方等について、実例を素材にディベート形式で検討していました。ゼミで実例に触れる中で法律に関わる仕事がしたいと思い、法律を実務で扱う法務系を見ていましたが、「法改正に関われる」ことに魅力を感じ、日商に入所しました。

入所後のキャリア

入所1年目

雇用・労働政策に関する審議会の連絡調整や議事録の作成などを任されました。審議会を傍聴することも多かったのですが、大学で労働法も多少勉強していてある程度の知識はあったものの、有識者同士の高度な議論のため初めはほとんど議論の内容が理解できませんでした。そこで、入所してからは法制度や政策について必死に勉強しました。

2年目

審議会での委員の発言原稿や要望書の作成も任されるようになりました。今でも課題ですが「日商として何を主張すべきか」を整理するのがとても難しく、上司・先輩や経営者の方によく相談していました。会議運営や調査実施、要望書提出等の庶務も一手に担うようになり、日々作業効率化とミス防止に努めました。

3年目(現在)

一定程度の雇用・労働政策の知識が身に付き、様々な問い合わせに対応できるようになりました。新たに懇談会を立ち上げたこともあり業務量は増えましたが、2年間で培った作業効率化の習慣が生き、効率的に庶務をこなしつつ、新規業務にも対応できるようになったと思っています。

1日のスケジュール

働く様子
  • 09:30

    出社

    その日の会議・打合せ予定を確認して一日の作業スケジュールを立てつつ、メールを確認します。政府の動きによっては想定していた作業スケジュールを改め、最優先で対応しなければならない業務も生じることもあり、日々のスケジュール管理が欠かせません。

  • 10:00

    委員会

    各地商工会議所の会頭(=企業経営者)などの方々にご参画いただく会議を開催し、要望書の内容についてご意見いただきます。

  • 12:00

    昼休憩

    その日の気分に合わせ、丸の内仲通りに出店しているキッチンカー等でお弁当を買ったり、自席で寝たり皇居のベンチでぼーっとしたり(笑)します。

  • 13:00

    部内打合せ

    委員会でメンバーから頂いたご意見を踏まえ、要望書のブラッシュアップについて上司と打合せします。

  • 14:00

    要望書の提出準備

    要望書は最終的に委員会の委員長をお務めいただいている経営者の方から、担当省庁の大臣・副大臣等へ手交するので、手交に向け所内関係部署や提出先省庁、委員長との日程等の調整を行います。

  • 18:30

    退勤

    東京駅・有楽町駅が近いのでウィンドウショッピングしたり買い物したり、同期等とご飯に行ったりします。退勤後、その足で好きなアーティストのライブに行くこともあります。

職員インタビュー