職員座談会
育児と仕事を両立する職員のリアル。
それぞれの現場で挑戦を続ける4名が本音で語り合いました。
登場人物紹介
(2026年5月現在)
T.S
一児の母。約9か月の育休を取得後、復帰。現在は情報化推進部で課長としてチームをまとめている。
O.K
2026年春に第一子が誕生。約1か月の育休を取得予定。現在は国際部で原産地証明書の発給事業を担当している。
O.H
2025年秋に第一子が誕生。約1か月の育休を取得後、復帰。現在は総務部で人事業務を担当している。
T.M
一児の母。企画調査部で社会保障政策を担当している。
座談会
Y.Y(進行)
本日は、仕事と家庭を両立されている方々のリアルな声を伺いたいと思い、皆様にお集まりいただきました。ぜひ忖度なしでお話しいただければと思います。まずはO.Kさん、お子さんがお生まれになったとのこと、本当におめでとうございます。
O.K
ありがとうございます。
Y.Y
O.Kさんも育休を取得されると聞いていますが、どれくらいお休みを取る予定ですか?また、育休の取得について、部署の方から何か反応はありましたか?
O.K
とりあえず1か月はお休みをいただこうかなと思っています。部署のメンバーからは、「おめでとう」「普通に取るよね」という感じでした。育休の取得にあたっては、いつ生まれるか分からないので、いつでも他の人に引き継ぐことができるように、メンバーをメールのCCに入れる等、情報共有を意識していました。また、前倒しできる仕事はあらかじめ片付けておくように工夫しましたね。
Y.Y
O.Hさんが育休を取られた際はいかがでしたか?
O.H
私は予定より早く生まれたのですが、仕事が繁忙期だったこともあり、1か月の育休取得になりました。育休に入る直前には、復帰後、パソコンを開いてすぐ何をしなければいけないかが分かるように、あらかじめスケジュールを登録して整理しておきましたね。
Y.Y
育休中はどのような役割分担をされていたんですか?
O.H
夜中は妻が授乳する横で私がサポート、午前中は私が面倒を見て午後は一緒に見る、といった2人体勢のサイクルでやっていました。自分たちのご飯は基本的に私が作っていましたよ。また、お互いに「1人時間」を作るようにしています。不満やストレスが溜まって子供に向かってしまうのが一番良くないですからね。
Y.Y
育休を取る前後で、仕事への意識は変わりましたか?
O.H
タイムスケジュールをさらに意識するようになりましたね。子供に何かあった時にすぐお迎えに行かなきゃいけないということが常に頭にあるので、先回りしてスケジュールを組むようになりました。
Y.Y
やはり子育てと仕事の両立においては、突発的な出来事への対応や、時間の制約が大きな課題ですね。
T.S
私は子どもができる前は、リスクや時間管理よりも、ひたすら目の前の仕事を片づけるような働き方をしていました。管理職となり、子どもができてからは、それでは立ち行かなくなり、自分や他の誰かが抜けても極力業務が回るよう気を付けるようになったと思います。また、時間を捻出するために、生成AIやデジタルツールなども活用しますが、自分の意識の面で大きいのは、「面倒だな」「どうしようかな」と「悩む」時間を捨てたことです。悩む時間があったらとにかく前に進める、意思決定する、課題を解決することに意識を向けています。思えば、特に乳児期の子育ては「面倒だな」と思うヒマもなく「ひたすらやるしかない」ことの連続だったので、それが染みついたのかもしれません…。もう一つ、仕事につながる子育て経験は、「NOTを使わない会話」です。子どもは「NOT」を理解しない、例えば「走らないで」ではなく「忍者になって歩こう」と伝える方がスムーズに動いてくれるというのを本で読み、なるほど!と思いました。人間心理は大人も同じだと思い、部下など仕事のコミュニケーションでも心掛けています。
Y.Y
T.Sさんは管理職として産休・育休を経て復職されましたが、これまでで一番大変だった時期や苦労はありますか?
T.S
やはり時間に制約があるので、打合せが長引いて「これは終業時間までに終わらないな」という時の対応は苦労します。自分の仕事はある程度コントロールできますが、打合せは相手がいることなので、調整が難しいですね。育児中など早く帰る必要がある人への配慮だけでなく、そもそも組織全体として、会議や打合せは予定の時間内、業務時間内に終わらせるというタイムマネジメントの意識を持つことは、誰もが力を発揮するために重要なことだと思います。もちろん、内容の重要度・緊急度によってやむを得ない場合はあり、私自身もやりくりして対応しますが、「いつでも何時間でも働けます」を前提とした評価や働き方では、組織としての持続が難しいですね。
T.M
24時間働けないと管理職にはなれないのかと不安に思っていましたが、今後の参考になります。とはいえ、やはり部署によって忙しさは異なると思うので、自分のやりたいことが、育児をしながらでもできることなのか不安に思うこともあります。その意味では、人材育成会議(※1)を通して、組織として私にどんな活躍を期待しているのか、教えていただけるのはありがたいです。
Y.Y
T.Mさんは昨年中途入社されましたが、転職の際は働き方も重視されたんですか?
T.M
もちろんです。今のところ、部署の皆様に配慮いただけているおかげで、大変働きやすいと感じています。また、テレワーク(※2)の制度が整っているのは、育児との両立においては非常にありがたく感じるところです。特に、朝イチで子どもの通院予約が取れなかったときなどに、午前休、午後休とテレワークを組み合わせて柔軟に仕事に取り組めるという環境があるのは、かなりありがたいポイントだと感じています。
T.S
制度でいうと、1時間単位の休み(時間休)が取れることもすごくありがたいですね。業務の都合で1日や半日の休みは取りづらくても、子供の行事で少し早く帰ったり、出社を遅らせたりできる環境は助かります。私の経験でいうと、妊娠中に通勤電車がとてもつらい時期があり、「出勤」がボトルネックになって仕事が進まず、もどかしい思いをしました。今はテレワークの選択肢があり、個人にとっても働きやすくなり、また業務が滞るリスクが減ったのはよいことだと思います。
Y.Y
各制度をご活用いただいているようでよかったです。最後に、これから仕事と家庭の両立が始まるO.Kさん、いかがでしたか?
O.K
自分の中では「育休を取らない」という選択肢は最初からなくて、「いつ、どうやって取るか」を考えるのが当たり前になっていましたが、今回先輩方のリアルなノウハウや実情がたくさん聞けたので、より具体的なイメージを持つことができました。ありがとうございました。
Y.Y
皆様、本日は貴重なお話をありがとうございました。今後も、制度や組織文化をさらに改善していきたいと思いますので、ぜひ率直なご意見をお寄せいただければと思います。人事担当として、全員が働きやすい環境づくりに、引き続き尽力してまいります。
※1 日商では、管理職が集まり、職員一人ひとりについて、育成の方針や期待することを話し合う「人材育成会議」を定期的開催。
※2 日商ではテレワーク制度を2021年に導入。