事業部
2011年入所 中堅職員
渥美 亨奈 ATSUMI YUKINA
商工会議所検定試験を運営している事業部に所属しています。事業部では、日商簿記、珠算、DCプランナーの検定試験の運営および資格登録業務を経験し、現在は「日商ビジネス英語検定」のリニューアルに携わっています。日商ビジネス英語検定は約20年前に始まり、貿易書類など定型に沿って書く力を重視した内容でした。しかし、貿易実務の外注化などにより、そのスキルを自ら学習して身につける必要性が相対的に低くなってきました。また、昨今の国際ビジネスでは、即時かつ正確なコミュニケーション力がより重視されるようになっていることも踏まえ、リニューアルをすることになり、日々、関連する業務に励んでいます。
英語検定は、先行する試験や学習教材が豊富に揃う分野であることから、他との差別化を図り、受験メリットを創出できるかは、担当者に課せられた大きな課題であり、情報収集と思考を繰り返す日々です。また、試験内容の刷新はもとより、新たな試験方式を採用することとしたため、試験施行のために協力を仰ぐ会社の選定から契約、システム構築など、一切合切の事務手続きも行う必要があり、プロジェクトマネジメント力が求められると痛感しています。ですが、責任や苦労がある一方、検定試験のリニューアルは、数十年に一度の機会であり、こうした業務に携われることに、大きなやりがいを感じています。本格施行は2023年10月ですが、どのような反響をいただけるのか緊張が高まります。
「日商ビジネス英語検定」のリニューアルを含めて複数の検定試験に携わり、受験者含め様々な方から話をうかがった経験から、商工会議所の検定試験には、企業規模や業種・業態を問わず社会人に必要な知識・スキルの習得が求められていることを再認識しています。社会で通用する産業人材の育成、ひいては働き手が本来有する力を存分に発揮できる社会の実現に貢献できれば本望です。 私自身も社会で働く一員として仕事と家庭の両輪を大切にすることを意識しています。そのために、現在は勤務時間が1時間短い「時短勤務」で働いているほか、テレワークも積極的に活用しています。親世代が生き生きと働く姿を子どもたちに見せることが、次世代に、より良い社会を繋ぐことだと信じています。
京都大学法学部を卒業。進学か就職かを強く意識する時期に、リーマンショックを契機とする不況によって世の中が重苦しい空気で覆われるのを感じ、未来にワクワクできる社会の創出に一役買いたい、という思いを次第に大きくしました。一貫して「商工業の総合的な発展を図り、兼ねて社会一般の福祉増進に資する」との目的に則して、様々なアプローチでそれを実現してきた商工会議所に期待を寄せ、入所を志望しました。
総務部(組織・運営担当)に配属。各地商工会議所の役職者との対話機会に恵まれ、地域の発展や経済の好循環に取り組まれている現場の事例に触れることで、全国にネットワークを有する商工会議所の凄さを感じるとともに、日商職員であることの誇りが醸成されました。
産業政策第一部に異動。各地商工会議所と連携して中小企業に資する施策を税制面から検討。各地商工会議所の会頭・役員(企業経営者)や有識者の意見を踏まえた要望書を作成し、国会議員への働きかけなどを行いました。
事業部へ異動。途中1年半の産休・育休を取得しながら、試験の厳正公正な施行とPR展開など、各地商工会議所と協力して各種検定試験を実施しています。
09:30
メールの確認・返信を行うとともに、本日の業務スケジュールを組み立てます。
10:30
社外の関係者を交えたミーティングを隔週で実施。タスクとスケジュールの確認、進捗状況の報告、懸念点への対処策などを共有します。
11:30
部内で調整をして順に昼休みをとります。一日の中で唯一ひとりになれる時間は、貴重です。
12:30
プロジェクト進行に係る仕様書・見積書などを関係先から取り寄せて、稟議書の作成を行います。
15:30
担当する検定試験に関する受験データの取りまとめやPRツールの校正、各地商工会議所への情報提供を目的とした資料の作成などを行います。
16:30
日商では、育児のための短時間勤務制度があり、育児に係る1時間の時短勤務中のため、16:30に退所しています。退勤後は、小走りで保育園へお迎えに行きます。目が回るほどの慌ただしさですが、家族との時間は何ものにも代え難いものです。