産業政策第一部
2022年入所 一般職員
秋元 啓介 AKIMOTO KEISUKE
景気動向の分析のため
各地域・商工会議所の
生の声を聞いています。
産業政策第一部
2022年入所 一般職員
秋元 啓介 AKIMOTO KEISUKE
経済政策に関する政策提言活動と「商工会議所LOBO(ロボ)」調査の集計を担当しています。政策提言活動では、経済政策に関する幅広いテーマを取り扱っていますが、現在力を入れているテーマとして担保法制が挙げられます。現状の融資実務では、不動産担保や経営者保証への依存度が高く、資産規模の小さいスタートアップや中小企業が融資を受けづらいという課題があります。こうした中、知的財産や無形資産を含む事業全体を担保に資金調達できる新制度「事業成長担保権」の創設が政府内で検討されており、日商では企業と金融機関の双方にとって使いやすい制度となるよう意見主張しています。担保法制は学生時代に触れたことの無い分野であり、キャッチアップするのが大変ですが、日々勉強しながら関連する業務に取り組んでいます。
もう1つの業務である「商工会議所LOBO調査」は、主に中小企業を対象とした景気動向調査です。本調査は毎月実施しており、月の中旬に調査期間を設け、月末に集計した結果を公表しています。月内にその月の結果が出るという点で速報性に優れており、足元の中小企業の景況感を踏まえた実態に即した政策提言を行うことが可能になっています。この「商工会議所LOBO調査(https://cci-lobo.jcci.or.jp/)」の集計も私の大きな仕事の1つです。
「商工会議所LOBO調査」では、私は地域ごとの景気動向に関する分析・集計を担当しています。各地域の実情を反映した分析結果を公表するために心がけているのが、現場の声をしっかりと拾うことです。
調査票に書かれた回答企業のコメントすべてに目を通すのはもちろんですが、全国の商工会議所の担当者に電話をかけ、足元の景況感についてヒアリングを行ったり、機会があれば現地に出張したりすることもあります。こうした取り組みができるのは、全国515の商工会議所とのネットワークを持つ、日商ならではの強みであると考えています。現場の生の声から様々な地域の実情を知ることができるのは、私にとって仕事の大きな醍醐味になっています。
日商の各部署では、中小企業や地域に関する幅広い政策を扱っています。私はまだ経験していませんが、特に若手のうちは、おおむね3年に1回ペースのジョブローテーションがありますので、今後は様々な部署を回り、経験を積んでいきたいです。日商内での異動のほか、省庁・各地商工会議所等への出向や海外駐在のチャンスもあるため、そうしたチャンスがあれば積極的に手を挙げていきたいと考えています。
日商に長く勤め、各地商工会議所の方から信頼を得られると、中小企業・地域に関する法律や政策、各種事業などをテーマとした講演会の講師として、各地商工会議所からお声がかかることがあります。将来的には、各地商工会議所から講師として、私自身を指名したお声がけを頂けるようになりたいと考えています。まずはそのために、目の前の業務を通じて様々な知見を深め、各地商工会議所を始めとする関係者の皆様から信頼を得られるよう努めたいと思います。
一橋大学商学部卒業。幼い頃から全国各地に家族で旅行に行った経験から、日本の地域特性の多様さに惹かれ、知見をより深めたいと考えていました。商工会議所は全国各地にあることから、日本の各地域への知見を深めるとともに、地域の活性化に貢献できると考え、日商に入所しました。
新入職員研修が終了して部署に配属されてからも、最初は先輩職員に毎週末振り返りの時間を設けていただくなど、手厚いサポートがありました。業務量も無理がない範囲で調整いただき、徐々に仕事に慣れていくことができました。
政策提言に向けた所内会議の運営・調整をメインで担当しました。一方、政策提言の内容や「商工会議所LOBO調査」の集計に関する打合せにも同席し、自身の意見を求められる機会があるなど、今後に向けて着実に成長することができました。
2年目からは、担保法制など一部の審議会での意見要望や、「商工会議所LOBO調査」の集計の担当となりました。一筋縄では行かない場面もありますが、先輩からのサポートを受けつつ、日商の政策提言活動の一端を担っています。
09:30
到着したらまずはメールの確認を行います。
10:00
LOBO調査の集計に向けて、日本全体や各地域のリアルタイムの景況感を把握するため、新聞はもちろん政府やシンクタンク等の統計調査に目を通すとともに、各地商工会議所へヒアリングを行います。
12:00
天気が良い日はキッチンカーで買ったご飯を皇居外苑で食べるなど、のんびり過ごします。
14:30
担保法制をテーマに、商工会議所の会員企業や弁護士などの専門家をメンバーとした検討会を開催し、商工会議所としての意見集約に向けて議論いただいています。私は検討会の冒頭で、議論していただきたい内容の説明をメンバーに向けて行います。
16:30
検討会のメンバーから頂いた意見を踏まえ、政府の審議会において商工会議所として意見主張する内容を部内で検討します。
17:30
部内打ち合わせで決定した方向性を踏まえ、政府の審議会で委員をお願いしている方(会員企業の社長)の発言原稿を作成します。
19:00
オフィスは駅と地下通路で直結しているので、雨が降っていても濡れずに帰ることができて便利です。職場近くにはおいしい飲食店がたくさんあるので、若手職員同士で予定を合わせて飲みに行くこともあります。